PR:当ページのリンクには広告が含まれています。|確認日:2026年10月10日(メーカー・JET・経済産業省の公開資料で確認)
10年たったパワコン、そろそろ替えるべき?
この記事では、パワコンの寿命の考え方と、10年・15年の節目で修理か交換かを決める材料を解説します。
- パワコンに決まった寿命の年数はなく、国の資料は20年間で一度は交換されるという前提で相場をまとめている
- 10年は住宅用の買取期間とメーカー保証の、15年は長い保証の節目になりやすい
- 交換費用の目安は、5kWの住宅用で38.4万円程度(経済産業省 調達価格等算定委員会、2026年2月公表)。2022〜2026年の公表値は22.4万〜42.3万円程度で、出典つきの表にまとめた
- 蓄電池の費用は経済産業省の資料の表にある
- 止まっても自分で開けない。点検や処置は電気工事士の資格を持つ人に任せる
寿命は年数では決まらず、判断のときは故障や保証切れといった「お金のかかる出来事」が来たときです。
そのとき慌てないよう、節目ごとに確かめることを先に知っておくと選び方がぶれません。
パワコンの寿命は何年?
パワコンが何年で壊れるかを一律に示した数字は、今回確かめた国とメーカーの資料にはありませんでした。
国の調達価格等算定委員会の計算は、「パワコンは20年間で一度は交換される」という前提です。
同じ資料は、パネルの出力保証は25年など長いものが多いとも書いています。
パネルより先にパワコンの交換が来る、と考えておく。 20年使う前提なら、途中で一度はパワコンにお金がかかる計算です。
10年・15年の節目で起きること
| 節目 | 起きること | 確かめること |
| 10年 | 住宅用の買取期間(10年)が終わる。メーカー保証が10年の機器は保証も終わる | 買取の満了通知、保証書の期間 |
|---|---|---|
| 15年 | 保証が15年の機器は、ここで保証が終わる | 保証書、延長保証の有無 |
| 20年前後 | 国の資料が前提にしている「一度は交換」の範囲 | パネルの状態、交換か入れ替えかの方針 |
住宅用の買取制度は2009年に始まり、2019年から順に買取期間の満了を迎えています。
保証の長さはメーカーや契約で違うので、手元の保証書で確かめるのが早道です。
交換費用の目安(公的資料)
国の調達価格等算定委員会は、太陽光発電協会への聞き取りから、住宅用のパワコン交換の相場を毎年示しています。
| 意見の公表 | パワコン交換の相場 | 定期点検1回の相場 | 点検の推奨間隔 |
| 2022年2月 | 22.4万円程度 | 約2.9万円 | 3〜4年ごと |
|---|---|---|---|
| 2023年2月 | 29.2万円程度 | 約3.5万円 | 3〜5年ごと |
| 2024年2月 | 34.5万円程度 | 約4.7万円 | 3〜5年ごと |
| 2025年2月 | 42.3万円程度 | 約4.1万円 | 3〜5年ごと |
| 2026年2月 | 38.4万円程度 | 約3.8万円 | 3〜5年ごと |
上がった理由は、資料によると資材価格・半導体不足・人件費の上昇などです。
表は一般的な相場で、機種や配線のやり直しの有無で実際の見積もりは変わります。
修理か、パワコンだけ交換か、蓄電池ごと入れ替えるか
パワコンが止まったときの選び方は、大きく分けて3つです。
| 選び方 | 向いている状況 | 気をつけること |
| 修理 | 保証が残っている/症状が軽い | 依頼先は購入先。部品があるかは機種しだい |
|---|---|---|
| パワコンだけ交換 | 保証は切れたが、買取期間やパネルの寿命が残っている | 同じメーカーの代替品か、他社品で合うものを見てもらう |
| 蓄電池つきに入れ替え | 買取期間が終わった/停電にも備えたい | 初期費用が大きい。補助金と使い方で差が出る |
修理か交換かを迷ったら、パワコン単体と蓄電池込みの2つの見積もりを並べるのが手早い比べ方です。
買取期間が終わった家は、売るより家で使うほうが1kWhあたりの価値が大きいという数字も、国の資料にあります。
| 項目 | 金額 | 前提 |
| 買取期間終了後の売電価格(平均) | 10.0円/kWh | 2025年12月時点の各社の買取メニュー |
|---|---|---|
| 同(中央値) | 9.5円/kWh | 同上 |
| 自家消費の便益として使う電気料金 | 27.86円/kWh | 大手電力の2015〜2024年度の家庭用単価の平均(税込) |
蓄電池の費用の目安
蓄電池を足すかどうかは、1kWhあたりの費用と、家で使える電気の量で考えます。
| 家庭用蓄電システムの費用 | 1kWhあたり |
| 補助事業で入った機器の設備費(2023年度の平均) | 11.1万円 |
|---|---|
| 同・工事費 | 1.0万円 |
| 補助事業以外の設備費(事業者への聞き取り) | 15〜20万円程度 |
| 補助事業以外の工事費(同) | 2万円程度 |
同じ資料によると、5kWhを境にkWhあたりの価格は下がる傾向です。
メーカーによっては、今の太陽光のパワコンを置き換えて蓄電池とつなぐハイブリッド型を用意しています。
オムロンのマルチ蓄電プラットフォーム(KPBP-Aシリーズ)は、その使い方を案内している一例です。
蓄電池を考える人は、停電時に使いたい家電と昼の在宅時間を先に書き出す。 容量と費用の釣り合いが見積もりの場で決めやすくなります。
\ 太陽光・蓄電池の見積もり比較と補助金の相談 /
止まったときに先にやること
- 表示の文字(エラーコード)と型番を写真に残す
- 取扱説明書やメーカーFAQで表示の意味を確かめる
- 保証書で保証の残りを見る
- 購入先(施工した販売店)に連絡する
本体を開けたり、配線を触ったりしない。 エラー時の調査や処置は電気工事士の資格を持つ人が行うもの、というのがオムロンの案内です。
止まって見えても、運転スイッチがオフになっているだけの場合があります。
修理の依頼先は、メーカーではなく購入先の販売店になる場合があります(オムロンはこの形)。
補助金の調べ方
補助金は、国・都道府県・市区町村で別々に用意されていて、条件も締め切りも違います。
補助金を調べる順番
その年度に蓄電池やV2Hを対象にした補助事業があるか、対象機器と受付期間を見ます。
環境やエネルギーの担当課のページが入り口です。
国や都道府県の補助と重ねて使えるか、条件を読みます。
申し込みが契約の前か後かも制度ごとの条件なので、見積もりの段階で確かめておきましょう。
地域から探せるメーカーのページもあり、オムロンの補助金情報はその一つです。
同じページは、予算がなくなって受付が終わる場合や、複数の補助金を重ねると条件が変わる場合があると注意しています。
型番から後継機を調べる
後継の機種は、メーカーが公表している代替品の案内から探すのが確実です。
ほかのメーカーの型番はトップページから順に追加します。
よくある質問
パワコンの寿命は何年ですか?
一律に決まった年数は、国やメーカーの資料には見当たりません。国の調達価格等算定委員会は、住宅用のパワコンは20年間で一度は交換されるという前提で相場をまとめています。
10年たったら交換したほうがいいですか?
10年で止まるわけではありません。買取期間や保証が終わる節目なので、保証書と買取の満了時期を確かめ、壊れたときの方針を先に決めておきましょう。
パワコンの交換費用はいくらですか?
国の委員会資料にある5kWの設備の相場は、交換費用の表のとおりです。実際の金額は機種と工事の範囲で変わります。
パワコンの交換に補助金は使えますか?
対象機器や条件は制度ごとに違うため、一律には言えません。国・都道府県・市区町村の順に、その年度の制度を確かめます。
パワコン単体の交換と蓄電池つきの入れ替えは、費用も使い方も別物です。
同じ条件の見積もりを並べ、補助金の対象かどうかも一緒に確かめると、決めやすくなります。
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(2025年2月3日)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」(2024年2月7日)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」(2023年2月8日)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和4年度以降の調達価格等に関する意見」(2022年2月4日)
- 経済産業省「2024年度 定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」(2025年3月7日)
- 資源エネルギー庁「買取期間満了をむかえるみなさま」
- オムロン FAQ No.7「保証はどうなっていますか?」
- オムロン FAQ No.86「修理・交換を依頼したい。」
- オムロン FAQ No.737「エラーコード『A1-6』が表示されました。」
- オムロン「補助金情報」
- オムロン「マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-Aシリーズ」